強いチームの勝ち方でした

2006/07Vプレミアリーグ 女子大会第1日(尼崎記念公園体育館)



JTマーヴェラス 3−1 パイオニア・レッドウイングス

21-25.25-22.25-23.25-17



公式記録はVリーグサイトヘ(PDF)

http://www.vleague.or.jp/




JTにおいては、

夏場全く見せなかった布陣で臨むということもあって

楽しみ半分以下、不安半分以上で見ていました。



第1セットは開幕戦の緊張もあってか動きが悪い。

お互いに。

しかし第2セット以降、

ケニーが力を発揮しだしてからゲームはJTペース。

バックセンターからのアタックで3枚ブロックを打ち抜いていましたからねぇ。

さすがにセリエAでエースを張ってたことあるなぁって感じ。



イオニアは序盤こそ江口や佐々木の気迫や栗原の能力で有利に試合を進めるものの、

JTにペースを握られてからは力を発揮できず。

試合中、内田に左太股の肉離れのアクシデントが発生したのもリズムを掴めなかった要因のひとつか。

このチームはいつも開幕にはチームを作ってこないので

楽観もせず、怖く思うこともなく、こんなもんかなぁと。

次に対戦する時にはまったく違っていることでしょう、きっと。




JTを個人で見ますと、



まずはケニーでしょう。

打数の半分をバックアタックで打ってました。

しかも決定率ではバックのほうが上。

素晴らしいバネとパワーをしていますよ。

困ったときにきっちり点を取ってくれる”ほんとうのスーパーエース”。

ようやく外国人選手らしい活躍をする人が来てくれたなぁと。



そして次はリエ。

新キャプテンとしていつにないプレッシャーを掛けてこのリーグに臨んだと思います。

新しく取り組んだレフトのポジション、そしてジャンプサーブ。

チームのバランスとしても、守備的レフトの効果は大きかったです。

ピョンピョンよく跳ね、よく頑張ったと思います。


あとテンさんの組み立て。

正直、センターふたりともいいパフォーマンスではなかった中で

ウイングを活かすために我慢して打たせ続けてくれた。

決まるところに上げたほうが楽だとは思いますが、

率は低いと判っていても隊長もリエもパイプで使ってたし、

単調になるトスワークを嫌ってこの組み立てをしたのは正解。

みんなを信じ続けたことがなによりのチームワークだと思います。




今までだったら第1セットを大差で取ったものの、

その後第1セットに取られたデータを元にみっつ取られて完敗した試合が多かったと思います。

しかし今日はまったく逆でした。

今までパイオニアにやられていた形でやり返した。

強いチームの勝ち方で勝利を掴みました。



こういった試合ができるようになれば自ずと結果はついてきます。

明日以降も強さを全面に出したバレーで頑張って欲しいです。