期待の大型セッター

井上の記事が出ています。

身長190センチのセッター、井上俊輔

 昨年4月、福岡大からJTに加入した、入団2年目の24歳、井上俊輔。
「セッター以外考えられない。このポジションが、好きなんです」
 レシーブをトスにして、アタッカーにつなげる。コート内の全員とプレーでかかわることのできるポジションは、人好きで、明朗快活な井上に最も適していた。信条は、アタッカーが打ちやすいトスを上げること。高さ、速さ、微妙に異なるアタッカーの好みや、得意とするポイントへトスを上げることだ。


 入団1年目のシーズンから若手主体のサマーリーグや国体だけでなく、プレミアリーグでも先発、途中出場など、さまざまな場面で井上に出番が巡ってきた。190センチとセッターとしては高身長であることや、手首を柔らかく使った丁寧なトスワークは武器となり、「球の出どころが高いから、ブロックがよく見えて(ブロックを)かわしやすい」(尾上健司)と、周囲からの信頼も日に日に増している。
 しかし、井上には大きな欠点があった。セッターには、強気な姿勢と狡猾(こうかつ)さも必要な要素だが、井上の場合は人が良すぎるのだ。
 ブロックシステムがしっかり構築されたプレミアリーグでは、ローテーションごとにサーブは確実にウイークポイントを攻めてくる。頭で組み立てていた攻撃パターンがどんどん絞られ、裏をかいたつもりで苦し紛れに放ったツーアタック(セッターが、トスを上げるはずの2回目のボールタッチで攻撃をすること)が、完全に読まれてブロックされたことも少なくない。
「今までは1本止められたらへこんでいたんです。でも、いちいち気にしていたら周りにも悪影響だし、成長しない。もう少し余裕を持たなきゃダメだと思うようになりました」


 トスワークにバリエーションを増やすために、技術力の向上にも力を注いだ。股(こ)関節や肩甲骨など体幹部のトレーニングに加え、手首を強くするためにバレーボールよりも重いバスケットボールを使ってレフトへ平行トスを上げる練習を繰り返した。ボールを再びバレーボールに戻すと、驚くほど軽く、サイドへのトスは以前よりも速さを増した。
「1年たって、やっとテンパらないようになった。あ、髪は天パ(天然パーマ)ですけどね」
 試合後に見せる、明るい笑顔。気持ちだけでなくプレーにも余裕が生まれたのは自身が一番感じている。

代表入りも近い!? 期待の大型セッター2人 JT井上俊輔、NEC松浦寛子(抜粋)

確かに、いいヤツじゃだめなんですよね。
多少は、他人に嫌われるぐらいの勝負へのこだわりもないと。
だれかさんや、だれかさんのように(笑)


私も期待しています。